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グリム童話キャラクターデザイン・コンペ応募作品ー2015.7月ー

グリム童話の魅力を改めて感じながら、中でも感動した「ロバのおうじ」から、私なりの解釈で今読んでもらいたい「ヴァイゼとシュメタリン」という物語を創作しました。部分を形づくるのではなく、グリム童話の成り立ちを踏まえ、オリジナルにリスペクトし、全体の部分を描くことに重きをおきました。主人公、ロバの王子「ヴァイゼ」は、「シュメタリン」というかけがえのない存在と出会うことで人生を開花させていきます。隣り合わせる主人公の表情で心の変化を表現しています。右側、自分の生き方に答えを出し、自信に満ち溢れた姿を描きました。頭には選ばれし者の王冠、胸には古代楽器リュート奏者である勲章のバッチを、手には幸せの四つ葉のクローバーを。商品展開は、物語の展開を大きく左右させた"旅"に着目し、テーマを「旅とアウトドア」に設定。幅広い年代の方に親しんでいただけるように大人向け、こども向けとテイストを変えて物語が届くようにデザインしました。

課題概要 クライアント:ブレーメン・コレクション
依頼内容  :童話の世界から飛び出した動物をまだ世に出
       ていないNEWキャラクターとして制作する
       他、その後の商品展開も提案してほしい。
制作時の必要事項
  • モチーフ  :グリム童話に出てくる動物
  • 仕  様  :2D(Illustrator or Photoshop)にて制作
  • 対  象  :一般向け(広い世代に受け入れられるもの)
制作環境
  • Illustrator CS5,CC2014
制作意図 グリム童話らしいヒューマニズムに富んだキャラクターづくりを目指した。人間は人間らしく、固有の存在を慈しみ豊かに生きることができる。それを知らせてくれる、大人も子どもも一緒になっていつのまにか学べる物語を。
制作過程
  1. グリム童話の絵本を読んだ
     挿絵も翻訳も著名な作家が多く、とても面白かった。
  2. 「ロバのおうじ」に出会う
     中でも心に残り、別の視点からいま読んでもらいたい物語
     をつくってみようと考えた。
  3. グリム兄弟について調べてみた
    「人間学」からの考察の論文を読むところから始まり、興味
     が増す。グリム兄弟のドイツへの愛国心と、尽きることの
     ない学問と芸術への探求心に感動。
  4. 作品「ヴァイゼとシュメタリン」
      主人公「ヴァイゼ」: ドイツでは、ロバは"愚か者"を意
      味しますが、私の描く物語の中 では、自立して自信をつ
      けていく賢者という意味でドイツ語の“Weize(ヴァイゼ
      )”と名づけた。
      旅の先導役「シュメタリン」: ドイツ語の"シュメタリン
      Schmemetterling(チョウチョ)"自由と柔軟を象徴。
      主人公ヴァイゼは、シュメタリンというかけがえのない
      存在と出会い、人生を開花する。
商品企画  オリジナルLOGO :主人公ヴァイゼの衣装と、自由な生き方
           を曲線で表現。グッズのタグにも配置
 オリジナルGOODS :「旅とアウトドア」をキーワードに。
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